ゆらゆら考え中

あまりに乏しい語彙の中から、一つ好きな言葉を言えと言われたら、ボクは迷わず「天ぷら」を選ぶ。天ぷらが好きというのももちろんあるが、「天ぷら」というその言葉が持つ輝きに、ボクはいつも圧倒される。この「天ぷら」という言葉をボクなりに分解してみると、天にもあがるような勢いで揚げられる素材、そして、どう考えても意味を見出せない「ぷら」という言葉。この「ぷら」はものすごく魅力的だ。

実際に辞書で「天ぷら」を調べてみると、「天」が「天竺」で「麩」が小麦粉、そして「羅」は薄い衣を表すらしい。しかし、そんな意味を探ることを非常に退屈にしてしまうほどに、「ぷら」は魅惑的だ。ぷらっとしたエビ、ぷらっと食える食い物、プライマルスクリームも大好き。様々に思いをめぐらせる可能性を感じる。そしてどの説明をしてもしっくりこさせないような「ぷら」の持つ力。意味が言葉に追いつかない、そんな感覚を覚えさせる。だからボクは「天ぷら」が好きだ。この言葉以上に魅惑的な言葉は今のボクではなかなか思いつかない。

しかし、好きな言葉が天ぷらだと、就職活動の時のエントリーシートやなんやらに好きな言葉を書けみたいな欄があると、どうしようかと悩む。例えば「天ぷら」と書いたらもちろん他の受験者からの差別化ははかられるだろうし、試験官がファンキーな奴だったら、こいつはイイネ!!ってなるだろうけど、頭の硬い試験官だったらこいつは好きな言葉と好きな食べ物を間違えてるな、と思われるだろうね、ってそんなことはどうでもよくて、家にあるターンテーブルの上にうんこ野郎がものを置くのが嫌い。けどおっぱいって言葉も好きー。彼女がCカップからDカップに昇格した。ヤッタネ!!