うん考

最近、腸の調子が思わしくない。ちょうど安倍ちゃんが首相になった頃からだから、もう何ヶ月かになる。安倍ちゃんが言う「美しい国、日本」には、おそらく私のうんこはふさわしくない。よって安倍ちゃんのためにも、私はなんとかして腸を浄化し、きれいなうんこを便器にぶちまけなければならない。
しかし、そもそもうんことは、消化器官が消化できなかった食べ物の、残り滓のようなものである。どんなものであれ、残り滓は美しいものとは程遠い。例えばちんかす、ちんかすは美しくはない。熊田曜子の残り滓であっても(それがどんなものかはおいといて)決して美しいものとは言えないだろう。
ということは、「美しい国、日本」に貢献するためには、残り滓であるうんこを排泄してはならない。たとえうんこを排泄するにしても、残り滓というディスアドバンテージを超越するような、よっぽど美しいものでなければならない。
よって安倍ちゃんの目と毛髪が黒いうちは、私たちは美しいうんこを徹底して追求しなければならないのだ。
そこで私は、美しいうんこを生産(美しいものは、排泄されるのではなく、生産されるべきだ)する方法を考えた。まず、一般的なうんこを想像していただきたい。どう?色は茶色い、臭いがきつい。やはり、うんこのアイデンティティと言っても過言ではないこの二つの要素が、うんこを美しいものではないものとしている。てことは、うんこが薄ピンクで、バラのような香りを放っていれば、うんこは美しいのではないだろうか。そこで私は、ピンクでバラのような香りを放つうんこを生産して17年、近所の美女JK、ジーナ(本人希望により仮名)にその秘訣を聞いてみた。彼女はとても親切で、17歳というとても微妙な年頃の女子高生にも関わらず、約2時間半みっちりうんこについて語ってくれた。彼女の話を要約するとこうである。
「だいたい、私ってオギャーと生まれたその瞬間から美しいものに囲まれて育ってきたの、黒木瞳そっくりのママに、松崎しげるみたいにキレイに日焼けしたパパ、家はル・コルビュジェ設計だし、掃除は市原悦子が担当、着る服は全部森英恵デザイン、食事だって服部幸應先生が毎日作ってる。そんな私だから、15歳になるまで、「汚い」って言葉を知らなかったの。だって私のまわりにあるものって全部汚くないんだもん。そんな私だから私の体も美しいそのもの、一般でいう排泄物だって私のものになると芸術品よ。だからあなたに美しいうんこの生産方法なんてアドバイスできないの。だって努力して生産しているわけじゃないんだもん。だけど、一つだけ言えることは、いい恋をすることね」
彼女は私にこう言った。美しいうんこはすぐに生産できるものではない、小さい頃から美しいものだけに囲まれて育つ環境で長年かけて美しいうんこが出来上がるのである。つまり、美しいうんこは一日にして成らず、ということだろう。だから安倍ちゃん、「美しい国、日本」も、一日にして成らず、ガンバ!
というかよく考えると、「美しい国、日本」とか言ってる安倍ちゃんのうんこは美しいのだろうか。まあなんか安倍ちゃんのうんこはきれいな気がしなくもないが、嫁の昭恵のうんこは絶対に汚い気がする。