まさに!!

ビョークはビョーキ!ビョークはビョーキ!

昨日は授業の合間をぬって映画を見に行こうと、都会に足をのばそうと、ピョンと小田急電車にのった。もちろんそれはロマンスカーで、美空ひばりちゃんの唄う「A列車でいこう」を聴きながら乗った。なにを見に行くかは決めていなかたけれども、どうやら渋谷でピンク映画の「水滴したたるタンポン」と「交渉人 真下正義」がやっていて、どちらにいこうか迷いはしたものの、昨日は学校の大教室に巣食うクモの巣でオナニー済みだったので、「交渉人」を見に行った。チケットを買って映画館に入ると予告もなくすぐに本編がはじまって少しばかりたじろいでいると、本編だと思っていたそれは「アイフル」のCMで、犬のクーちゃんがうんこをしてはそれを食べてるのを見たお父さんが「どーする?アイフル」と唄っているのがおもしろかった。そうしたらそのCM一本やったすぐあとに本編がはじまって最初のシーンはいきなり激しいカーチェイスから始まったかと思うと、主人公のユースケサンタマリアはそのカーチェイスをテレビで見ている山本さん家のメイド役で、顔を黒く塗って、エラ=フィッツジェラルドみたいなルックスに仕上げ、がみがみがみがみ「I don't obey your order!!」と言いながらも洗濯物を片付けたりしていた。それで肝心の真下正義はいつでてくるのかなと思っていたら、結局本編には最後まででてこなくて参った。

ストーリーの流れとしてはそのメイドが死んだ夫からもらった指輪を洗面台に流してしまい、実はその指輪は不思議な力を持つ指輪で、それを求めてメイドと、レズクラブで出会った女子高生の三咲が様々な冒険を繰り広げるのだけれども、明らかに舞台は日本だけではなく、ピラミッドを背景に、「ロゼッタストーンの中に指輪がある!」とか言い出した爺のせいでロゼッタストーンを賭けてナポレオン軍と戦うことになったり、肉眼でとらえた火星の輝きを指輪だと勘違いしてスペースシャトルを組み立てたり(それはセットではなく本物を組み立てて実際に宇宙に行って撮影した、とパンフレットには書かれてある)、そんなこんなでやたらと複雑なストーリーなのだけれども、そのストーリーを瞬間的にサブリミナルに埋め込むという手法をとっているので、実際の上映時間は20分ほどのものだった。

そうしてエンドロールが始まって、その壮大な物語ゆえにスペシャルサンクスも含めて総勢8万人の名前を列挙するだけで30分もとられ、その後に真下正義さんとかいうおじさんがでてきて「どうも真下正義です。今回の映画は圧力鍋みたいな感じのノリで上映しましたが、みなさんの脳に影響を及ぼすものではありません、というのもこのサブリミナルムービーの構造というのはですね・・・」と延々と喋るので、頭の弱い僕にはさっぱり理解できずに、だからといって途中で映画館をでるのは好きではないので、一応聞いていた。その真下の喋りは実際1時間半ほどに及び、こっちのほうをサブリミナルに埋め込んでくれよ、と思った。

みなさん優雅なアフターヌーヌをお過ごしください。

(6月17日 12時40分)