ヨガ 温暖化 ロッテ

そろそろ部屋が片付いてきた。だからそれに伴って心の整理もしていこうと思い、ヨガを始めた。ヨガの経験者いわく、ヨガをするだけで葉っぱをやった時に近いハッピーな気分になれるというし、さらには世界を寛容にとらえられるという。コルビュジェ湘南台に住むわれわれの欠点は、そろいもそろって考え方があまりに偏狭すぎるので、まず鼻から息を大きく吸って両手を頭の上であわせ、心を落ち着かせる必要があるのではないか、と思ってヨガーに手をだした。これを機に来月くらいには「みんなあまりカリカリするなよ、世界はこんなに優しさで満ち溢れてるじゃないか」と言ってることは必至である。そうなれば、誰も嫌いにならないし、恋人なんていなくても、毎日毎日退屈だ退屈だなんて言うような切迫して痛々しい精神状況から逃れられるはずだ。もちろん、ヨガを絶対視しているわけではないけれども。てゆうよりヨガに失敗して精神が破綻したならば家の近くの精神病院か創価学会に逃げ込めばいい、とシェアメイトが言っていた。

明日は10時くらいに起きる予定でそれから学校で軽く働いて授業にでる。夜はくそみたいなバイトに行って帰って寝る。明後日は10時に起きて授業にでる。13時には終わって家に帰る。夜はバイトでイライラする。明々後日は8時半に起きて授業にでる。13時に終わって家に帰る。家に帰って本を読む。そんな先の見えきった生活を生きる。我々は他人の生活を生きることはできないから、できる限り自分の生活を生き、自分の死を死ぬことが求められる。どんなに不満でも。

今日学校で久々に会った友人は見た目が大きく変わっていた。それまでに短かった髪は肩まで伸び、ヒゲが顔一面に茂っていた。それを見たボクはビルに苔を生やして二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を防ぐというプロジェクトを思い出した。彼もおそらくその理念に賛同し、京都議定書の文面を体現しようとしているのだろう。その姿勢に、心を打たれたボクは、明日からヒゲを生やそうと心に決めた。少しでも次の世代に、いい空気を吸ってもらうために。

それにしたって、ロッテが強い。ここまで強いと、フロックでもなんでもないだろう。勝率が7割ということは、俺のうんこにおける下痢の確率より少し高い。けれどうちの弟が離婚する確率よりは、少し低い。

(6月8日 1時10分)